• 鶴ヶ島市五味ヶ谷307-10
    • 049-298-6875
    • 東武東上線
      若葉駅から
      徒歩13
    • 駐車場9

加齢黄斑変性

当院では、加齢黄斑変性症に対する抗VEGF薬硝子体注射治療が行えます。

加齢黄斑変性症の治療

  • ①進行の予防:ルテイン・亜鉛などの摂取
  • ②視力障害に対する治療:視力障害につながる網膜の中の浮腫・出血が生じたら抗VEGF薬の硝子体注射治療

50歳以上の約1%が加齢黄斑変性

加齢黄斑変性により悪くなった網膜は、正常の状態までは改善できない

加齢黄斑変性は、『加齢』が一番の要因である、網膜の中心の黄斑部という所に障害を生じる病気である。有病率は、視機能障害を伴わない早期の症例(早期加齢黄斑変性または前駆病変)は、50歳以上の約10%、視機能障害を伴う加齢黄斑変性は、50歳以上の約1%と言われています。
黄斑部が障害されると、視力低下や歪みを生じます。進行すると高度の視力低下をきたすが、近年、日本人にも増えてきており、日本の失明原因の第4位を占めるまでになっています。要因としては、食生活の欧米化と人口の高齢化と言われています。
残念ながら、現在の眼科治療では、加齢黄斑変性で障害された黄斑部は、正常の状態までは改善できません。治療により視力が改善する事もありますが、病状再発の度に黄斑部は痛んでいくため、治療目的は、基本的には視力低下を進行させないように、現状維持が目的となります。

加齢黄斑変性の発見が可能な最先端のOCT検査

加齢黄斑変性があるかどうか診断するには、OCT検査が大変役立ちます。OCT検査は、短時間で済み、侵襲も無い検査です。近赤外線で網膜の断面を描出するのですが、病的な新生血管を見逃さないためには、OCT検査器機の網膜の高解像度に描出することが大事です。
当院では、現時点では最高の網膜の解析度を持つOCT検査器機(トリトン)を導入しておりますので、測定時間が数分の検査で、緑内障が有る可能性があるか判定可能です。

加齢黄斑変性の症状は、視野の中央の見え方が悪くなる

加齢黄斑変性の症状は、視野の中央が、ぼやける、黒くなって見えない、歪むなどです。中央以外の周辺の視野は保たれますが、見たい所が見えないため、読みたい文字が読めないという不便な状態になります。黄斑部が障害されると、正常な状態に回復させる治療法は無いため、加齢黄斑変性の視力低下は、進行性です。

加齢黄斑変性の治療

抗VEGF薬の硝子体注射治療

新生血管の発生を促す作用を持つ代表的な因子にVEGFがあります。加齢黄斑変性の治療の中心は、このVEGFの働きを阻害する抗体を眼内に注射して投与する治療になります。
抗体である抗VEGF薬を投与すると、病的な新生血管を退縮させることができます。しかし、眼内(硝子体)に投与した抗VEGF薬は、時間と共に消退して、効果も無くなるため、定期的に注射を受ける必要があります。そして、抗VEGF薬の治療費は高額であり、この継続的な治療は患者さんにとって大きな負担になります。また、硝子体内の注射は、発生率はかなり低いですが、感染などのリスクもあります。とはいえ、無治療では視力は徐々に低下していってしまいます。ですので、治療薬剤が今より安価になること、別の患者負担の少ない治療法の開発が望まれます。

加齢黄斑変性の病態

網膜は、カメラのフィルムに例えられ、視細胞が光を感受して、電気的な信号に変換して、脳へ信号を伝えるという役割を担っています。構造としては、網膜の外側に網膜色素上皮細胞、ブルッフ膜、脈絡膜が有ります。
光を感受する視細胞は、毎日使い古された外側先端10%が変性脱落し、同時に、脱落した分と同じくらいの光を感受する部分が作られています。この変性脱落した視細胞外節は、脂溶性の老廃物の塊(例えると油カス)であり、網膜色素上皮細胞が貪食し、酵素により消化されています。『加齢』により網膜色素上皮の貪食能が低下すると、老廃物が細胞内に貯留していきます。この老廃物がブルッフ膜に蓄積すると、『ドルーゼン』と呼ばれる沈着物になります。『ドルーゼン』は、慢性の弱い炎症反応をもたらし、結果として脈絡膜から『病的な新生血管』が生じてきます。そして、ブルッフ膜を突き破って網膜色素上皮の下または上に侵入すると、急に増殖し始め、網膜に出血や水溜まりが生じて、黄斑部が障害されます。

加齢黄斑変性の危険因子

加齢黄斑変性が発症する危険因子は、『加齢』『喫煙』『日光暴露』『脂質の多い食生活』と言われています。『加齢』による網膜の代謝の低下、『脂質の多い食生活』による体の酸化(老化)が進むと、光を感受した後に生じる網膜内に老廃物が沈着し、『ドルーゼン』ができてしまいます。そして、『日光に多く暴露する』と、当然、網膜内に生じる老廃物の量も多くなります。また、『喫煙』すると体内に摂取されるニコチンには、新生血管の増殖と血管漏出を促進するVEGFの分泌を促進すると言われています。

加齢黄斑変性の予防

残念ながら、現在の眼科治療では、加齢黄斑変性により障害された黄斑部は、元どおりには改善できません。このため、加齢黄斑変性は早期発見が大事であり、発症してしまったら、進行させないよう努めることが大事です。
加齢により生じる加齢黄斑変性の進行予防には、抗酸化物質である下記のものを、食事やサプリメントで摂取するのがいいと言われています。

  • ルテイン、ゼアキサンチン
    緑色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス、ケールなど 
  • 亜鉛:牡蠣、卵、チーズ、肉など
  • ビタミンC、E
若葉・さくらいクリニック
TEL
049-298-6875
住所
〒350-2202
鶴ヶ島市五味ヶ谷307-10
診療科目
眼科・皮膚科
院長
櫻井 裕
皮膚科
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アクセス
東武東上線 若葉駅から徒歩13分
眼科
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