当院では目に見える症状を全て診察の対象としております。
患者様によくみられる主な皮膚症状と皮膚疾患(例)
- 湿疹
- かぶれ
- かゆみ
- アトピー性皮膚炎
- じんましん
- 乾燥肌
- にきび
- 水虫(足白癬)
- 虫刺され
- ほくろ
- いぼ
- たこ、うおのめ
- 水いぼ
- おでき
- 巻き爪(陥入爪)
- やけど
- 帯状疱疹
- 円形脱毛症
- 日焼け など
一般皮膚科でよくみられる皮膚疾患
アトピー性皮膚炎
乾燥肌による敏感肌にアトピー素因が重なって、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎です。 皮膚の乾燥や角質のバリアー機能低下が起きている上に、様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、落ち着いた同様の状態を保つことができます。
かぶれ(接触性皮膚炎)
皮膚に直接触れたものが原因となり、皮膚に炎症や湿疹などを発症する疾患です。有名なものでは、「うるしかぶれ」、「金属かぶれ」、「おむつかぶれ(皮膚炎)」などがあります。 かぶれを引き起こす原因は多岐にわたり、ニッケルやクロムなどの金属、一部の食物などが知られています。この他にも、シャンプーやリンスなどの洗髪剤、お肌に付けるクリームや化粧水など、身近な物でも起こることがあります。
虫刺され
蚊・ノミ・ダニなど吸血性の虫に刺されることで、その唾液腺成分が皮膚に注入され、それに対するアレルギー反応としてかゆみが発生するものと、蜂やムカデなど、毒液が体内に入るためにかゆみを伴う膨疹や赤い丘疹ができるものがあります。症状がひどい場合には刺された部位が赤く腫れ上がりますが、長くても1~2週間で治ります。しかし慢性化すると刺された部位が硬くなり、なかなかかゆみがとれないこともありますので、たかが虫刺されと思わずに、早めの受診をおすすめします。
にきび
ニキビには、思春期ニキビと大人ニキビがあり、原因もできる場所も異なります。思春期のニキビは、ホルモンバランスが変化して、皮脂の分泌量が増えることが原因で、皮脂分泌の多い額や鼻といったいわゆるTゾーンや頬にできるのが特徴的です。 一方、大人ニキビは「古い角質の蓄積」と「肌の乾燥」、「ストレス」など様々な事が原因で、Uゾーンといわれる顎やフェイスライン、そして首筋にかけてできる傾向にあるといわれています。思春期ニキビは、主に皮脂の分泌が原因であることが多いため、しっかり洗顔し、しっかり保湿をすることが肝心です。 一方大人ニキビは生活習慣全般を見直し、ストレスのない生活や規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけましょう。
鶏眼(うおのめ)・胼胝(たこ)
うおのめやたこは、決まった場所に繰り返し長時間圧力がかかることで生じます。 皮膚の角質が厚くなり、中心に硬い芯ができることで痛みが出るのがうおのめ、圧迫・摩擦・衝撃が加わる部分に皮膚の角質層が肥厚した状態がたこです。
水虫・爪水虫
水虫は白癬菌というかびの一種が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。 白癬菌は手やからだにも感染しますが、その多くは足に感染します。それは 靴を履くことで足が蒸れ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。 白癬菌は、水虫にかかった人の皮膚からはがれ落ちる角質の中にも生きているので、それを素足で踏んだりして菌が付着することでも感染します。 足白癬を長い間治療せずに放置していると爪にも白癬菌が侵入して爪白癬になってしまうこともあります。白く濁った厚い爪になり、爪の下がボロボロと なってくるのが特徴です。
ほくろ
良性の腫瘍です。生まれつきのものや子供のときに生じるもの、大人になってから生じるものがあり、茶色や黒の小さなしみ、隆起するものなど体のあちこちにできます。 悪性のメラノーマとの鑑別が必要になりますので、心配な方は受診していただければと思います。
悪性黒色腫(メラノーマ)
よく「ほくろのがん」と呼ばれることの多い、非常に悪性度の高い皮膚がんの1つです。見た目はほくろに似ていますが全く別の疾患です。 皮膚は目に見える部位ですから、気を付けていただければ早期に発見できますので、気になるものがあれば早めに受診してください。