• 鶴ヶ島市五味ヶ谷307-10
    • 049-298-6875
    • 東武東上線
      若葉駅から
      徒歩13
    • 駐車場9

糖尿病網膜症

当院では、糖尿病網膜症の黄斑部浮腫への抗VEGF薬硝子体注射治療、および網膜症の進行を抑えるレーザー治療が行えます。

糖尿病網膜症の治療

  • ①糖尿病網膜症が進行してきたら
    →レーザー治療
  • ②黄斑部浮腫に対して
    →抗VEGF薬硝子体注射
    ・黄斑部から少し離れた網膜細動脈瘤が原因の場合
    →レーザー治療

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、糖尿病により引き起こされる合併症のひとつです。基本的には、糖尿病により、網膜の小さい血管が障害されて、血管のこぶ(血管瘤)が生じ、進行すると血管が閉塞して網膜が部分的に虚血に陥ってしまいます。網膜には、たくさんの細小血管があるので、合併症が起きやすく、糖尿病腎症、糖尿病神経障害と共に糖尿病三大合併症とも呼ばれています。
ある調査では、糖尿病網膜症の有病率は、糖尿病患者の16.9%でした。糖尿病を罹患している期間が長いほど、網膜症を発症しやすく、糖尿病に10年以上罹患していると、約50%は糖尿病網膜症を発症していると言われています。

糖尿病網膜症は初期から中期には自覚症状が無い

糖尿病網膜症が怖いのは、初期から中期には自覚症状が無く、知らない間に重度な状態になってしまう点です。糖尿病網膜症が進行して、網膜が障害されていても、視力に関与する黄斑部に異常がなければ、視力は低下しないため、自覚症状は無いのです。

糖尿病網膜症により悪くなった網膜は改善できない

 残念ながら、現在の眼科治療では、糖尿病網膜症で障害された網膜は、もとの状態に改善できません。特に、視力に関わる黄斑部が障害されて視力低下してしまうと、日常生活に支障をきたすことになります。2017年の、日本の成人の失明原因の第3位が糖尿病網膜症です。1年に約1600人の糖尿病網膜症の患者が、中途失明しています。

糖尿病網膜症の検査

眼底検査

眼科医が、直接、網膜の状態を観察し、糖尿病網膜症の特徴である、硬性白斑、軟性白斑、網膜出血の有無を確認します。

眼底写真

眼底カメラにて、網膜を撮影し、異常の有無を調べます。

蛍光眼底造影検査

造影剤を静脈注射して、網膜を撮影し、異常の有無を調べます。網膜の新生血管や血管が閉塞している部分(血流が途絶えている部分)の有無を確認します。

OCT検査

視力に関与する、網膜の中心である黄斑部に異常があるか、調べます。糖尿病網膜症の一つの病態に『糖尿病黄斑症』があり、黄斑部に浮腫が生じてしまいます。これにより、「視力低下」「歪んで見える」という症状が生じます。
当院では、現時点では最高の網膜の解析度を持つOCT検査器機(トリトン)を導入しております。

糖尿病網膜症の発症メカニズム

発症のメカニズムですが、糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、細小血管から障害を受けるようになるのですが、障害とは血管の閉塞です。そして細小血管の閉塞によって、身体は血流を改善させようと、新しい血管が作られるようになります(新生血管)。しかし、この細小血管は、脆くて破れやすいという特徴があり、目の中の大きな出血や、網膜の浮腫を生じる原因となり、様々な症状がみられるようになるのが糖尿病網膜症です。

糖尿病網膜症の治療

治療は、糖尿病網膜症の病状によって異なります。この場合、単純網膜症(糖尿病網膜症の初期)、増殖前網膜症(糖尿病網膜症の中期)、増殖網膜症(糖尿病網膜症の進行期)、黄斑部浮腫に分けて、各々の治療が行われるようになります。

単純網膜症

網膜の血管の障害により、血管のコブ(血管瘤)ができたり、網膜内に小さい出血が生じます。この段階では、網膜症が悪化しないか、経過観察をしていきます。

増殖前網膜症

この段階は、網膜の血管の傷みが悪化して、網膜出血が増え、また血管が詰まって血の巡りが悪くなった部分の網膜に『軟性白斑』という所見が出てきます。網膜内に血流が途絶えている部分があると、悪い新生血管が発生しやすい状態になっています。新生血管の発生を予防するために、レーザー治療(網膜光凝固)する必要があります。具体的には、血流が途絶えた部分の網膜に、レーザーを適切に照射致します。

当院のレーザー器械は、最新型パターンスキャンレーザーですので、レーザーによる痛みは、ほとんどありません。

増殖網膜症

この段階は、糖尿病網膜症がかなり進行している状態であり、網膜に悪い『新生血管』が生じてしまっています。網膜から硝子体に向かって伸びた『新生血管』が破れると、硝子体出血が起きます。硝子体出血は、程度が軽いと、小さな虫が飛んでいる様に見える「飛蚊症」という症状になりますが、出血の程度が強いと見えなくなります。また、増殖網膜症の重度になると、網膜の表面に線維性膜が生じ、それが網膜を引っ張ると「網膜剥離」になってしまい、失明する可能性もでてきます。
「網膜剥離」や「硝子体出血」を生じると、硝子体手術が必要になります。

黄斑部浮腫(糖尿病黄斑症)

網膜症の病気に関係なく、生じます。「視力低下」「歪んで見える」という症状が生じます。黄斑部の網膜の傷んだ血管から血液成分が漏れ出し、網膜内に溜まっている状態です。この網膜内に浮腫がある状態が続くと、網膜は傷んでいきます。
治療は、通常、抗VEGF薬を目の中(硝子体内)に注射になります。

若葉・さくらいクリニック
TEL
049-298-6875
住所
〒350-2202
鶴ヶ島市五味ヶ谷307-10
診療科目
眼科・皮膚科
院長
櫻井 裕
皮膚科
櫻井 愛香
アクセス
東武東上線 若葉駅から徒歩13分
眼科
休診日:日曜、祝日  ●:手術のみ  △:予約処置のみ
診療時間 日祝
9:30~12:30
15:00~18:00
皮膚科
休診日:火曜、木曜、日曜、祝日
診療時間 日祝
9:30~12:30
15:00~18:00